21年経ったいまも、毎日が新鮮で面白い!
調剤事務員として、薬剤師さんの補助や、会計業務を中心に働いています。
お会計はもちろん、薬局をきれいに掃除したり、患者さんをお席へご案内したり。
薬局にいらっしゃるのはわずかな時間ですが、少しでも気持ちよく帰っていただきたい。
そう思って、私にできることをやっている、という感じです。
さっき数えてみたら、井手薬局に就職してから21年もの月日が経っていました。
ついこのあいだ働き始めたような気がしていたのに。ちょっと自分でも驚きました。
でも思い返してみると、街も人も、そして病気やお薬も変わったなぁと思います。
街並もずいぶん変わりましたし、新しいお薬もどんどん開発されています。
それでも、井手薬局ではほとんどの方が辞めずに勤務を続けられていて、私よりベテランの職員さんもたくさん。
とても居心地の良い職場で、人間関係で悩むことはありませんし、ありがたいことに「辞めたい」と思ったことは1度もありません。他の仕事に就いている友だちに話すと、「うらやましい」って言われます。
ここは病院が多く集まる地区ですし、商店街にある薬局なので、毎日幅広い世代の、いろんな悩みを抱えた患者さんがいらっしゃいます。
そんな方々の苦労に耳を傾けたり、世間話に花が咲いたり。
道を尋ねに来られる外国の方や、旅行中の方を案内したり。
「救急車呼んでください!」と駆け込んでこられた方もいました。
そうやって、毎日いろんな人と出会って、毎日ちがうことが起きる。
だから、21年間やってきた仕事は大きく変わらないけれど、今でも毎日が新鮮で、
面白いと感じられるのだと思います。
それに、長く勤めていなければわからなかった、やりがいもたくさんあります。
よちよち歩きで来ていたお子さんが、立派な高校生になっているのを見た時には、「ずっとここで働いてきてよかった」と感動しました。
薬局は、病気のときもそうでないときも、その方の人生と何年だって向き合うことができる、
特別で、魅力的な職場だと思います。
これからも毎日の出会いをたのしみに、自分のできることを精一杯やって、少しでも患者さんのお役に立っていきたいなと思います。
藤村志乃芙
フリーランスライター
shinobu fujimura
藤村志乃芙(佐世保市在住)